いつの間にか秋

仲本律子 R工房 女性陶芸家 茨城県笠間市 ブログ ほうずき

 

気がつくと 秋になっています。

 

 

6月に眼の手術をしてから 随分長いあいだ家に閉じこもってしまいました。

 

仕事の遅れを取り戻そうと 夜中までの作品作りで 季節を感じる心の余裕が無くなっていたのかも。

 

 

 

眼はまだ本調子ではありません。

 

ロクロで作品を削っているのにもかかわらず どんどん盛り上がって見えるのですから、

 

ロクロを止めて 手で触って確認をしながらの作業です。

 

 

 

視力回復には1年かかると お医者様から言われているので、焦ってはいません。

 

ちゃんと見える時が来るのが待ち遠しいです。

 

 

(この画像はネットから拝借したものです)

 

先日は中秋の名月でしたね。

 

この時期になると思い出される「お月さま取って!」事件があります。

 

 

 

庭に出ておんぶをしていた背中で 2歳になったばかりの息子が火が付いたように泣き出しました。

 

「お月さま取って!速く取って!」の一点張りで泣き叫ぶのです。

 

暮れたばかりの夜空には 黄色く光る満月が 大きく煌煌と輝いていました。

 

 

私が庭を歩き回ると お月様が屋根に隠れたり また現れたりするので、

 

 速く取らないと無くなってしまうと思ったのでしょう。

 

その後声が枯れるまで泣き続け 泣き疲れて眠り、私たちはやっと開放されました。

 

 

普段からよそのお子さんとは違う行動に 普通では無いかもしれないと

 

不安に思う私の心にトドメを刺すような出来事でした。

 

 

 

その後、小林一茶の俳句に発見しました。

 

「満月を 取ってくれろと 泣く子かな」

 

 

 

あ~、うちだけじゃ無いんだ・・・と、少し安堵。